ジーコ日本、インド7秒殺作戦


 ボンバーヘッドで先制パンチだ!さいたま市内で合宿中のサッカー日本代表は6日、W杯アジア1次予選インド戦に向けて2部練習を行った。キックオフと同時に1メートル87のDF中沢佑二(26)を中心に6選手を前線に上げる秘策をテスト。わずか7秒でシュートまで持ち込むパターンを繰り返した。格下相手にまず空中戦を制し、大量得点での勝利を狙う。

 目を疑うような光景だった。スタートの陣形で久保、玉田の2トップの真横に何と最終ラインにいるはずの中沢が立つ。キックオフの合図と同時に全速力で駆け上がった。ワンタッチで右サイドに回されたボールを見る。そして一気にゴール前に切れ込む。送られたクロスに合わせてジャンプ。ここまでわずか7秒。バーの高さまで到達した中沢は、ボンバーヘッドでシュートの感触を確かめた。

 「実際使うか分からないけど、監督からいけ、と言われました。ダッシュしないと間に合わない。やるならシュートで終わってゆっくり(守備に)帰りたい」

 6人が一斉に前へ向かうこのキックオフの速攻こそがジーコ監督の決意を表すものだ。予選2試合はいずれも守備を固める相手から先制点を挙げることに苦労した。オマーン戦は後半ロスタイムに久保が決め、シンガポール戦は圧倒的に攻めながらも前半33分にやっと高原がねじ込んだ経緯がある。先制点こそすべて。宮本は「最初から前にいこうと。攻撃的にいくということ」と説明。たとえ相手のキックオフになったとしても、ボールを奪って先制パンチを仕掛ける腹づもりだ。

 作戦のキーマンとなる中沢は「自分はおとりですからね」と最後は笑みを浮かべてごまかした。空中戦の圧倒的な強さはイングランド遠征でも実証された。ボンバーヘッドが大量得点の口火となるはずだ。

なぁ、普通に勝とうや。。