久保 痛み押して強行渡英!


リーダーの中田英不在というジーコジャパンの窮状に、久保が満身創痍(そうい)での渡英に踏み切った。

 8日の横浜Mの練習で右ヒザじん帯を負傷し9日、東京V戦を欠場。じん帯周辺組織の炎症である「腸脛じんたい炎」と診断された。だが、J1の優勝を争う15日の磐田戦(静岡ス)に後半17分から出場。19日にはインドネシアで行われたAFCチャンピオンリーグ予選のペルシク・ケディリ戦に先発し、1ゴールを挙げたが、ヒザを酷使した反動は残っている。

 成田空港に姿を現した久保は「(昨日は)休んだ。治療とか。そりゃあまだ痛い」と、淡々とした口調で不安の残る現状を隠さなかった。だが、4月下旬の東欧遠征では、ハンガリー戦のゴールに加え、チェコ戦では歴史的な決勝弾。ケガを押して途中出場した23日の名古屋戦(横浜国際)では左でボレーシュートを披露した。視察に訪れた日本代表・ジーコ監督は「いい動きをしてた」とうなった。

 森川代表ドクターは「チームドクターからは『調整してもらえば大丈夫』と聞いている。向こうで様子をみてやっていく」と話しており、問題がなければ、可能な限りチームメートと同様のメニューをこなすことになる。寡黙でもきっちり結果を残す男がジーコジャパンには欠かせない。

大丈夫かおまいは。